[ホームへ] 2001/11/01



沖縄の民謡って歌詞の意味がわからない…


民謡ファンの方、方言がよくわらないヤングオキナワンへ
※対訳しやすいように、文字の大きさを調整して改行を揃えてください。


わらべ歌 てぃんさぐぬ花 ・べーべーぬ草かいが ・じんじん ・大村御殿(耳切坊主) 
赤田首里殿内(弥勒節)
・花の風車 ・いっちくたっちく ・あかな
・かまどうーぐゎーが ちよーせー ・あいこーぐゎーぬ ちなひち  
・小禄豊見城
民  謡 西武門節  ・二見情話  海ぬチンボーラー ・夫婦船  ・海ヤカラ 
・国頭ジントーヨー
 ・石くびり  ・ナークニー/仲島節  ・国頭大福
・女工節
舞 踊 曲 谷茶前 加那よー ・金細工
エイサー曲 ・仲順流り節 ・久高マンジュー主節 ・サフエン節 


※このページの対訳は「じんじん」の感性で行っています。これは違うという意見がございましたら、ご指摘ください。

わらべ歌

てぃんさぐの花  (本島のわらべ歌)
※沖縄でもっとも有名な教訓歌です。

1.てぃんさぐぬはなや ちみさちにすみてぃ
 うやのゆしぐとぅや ちむにすみり

2.てぃんぬぶりぶしや ゆみばゆまりゆい
 うやぬゆしぐとぅや ゆみんならん

3.ゆるはらすふにや にぬふぁぶしみあてぃ
 わんなちぇるうやや わんどぅみあてぃ

4.たからだまやてぃん みがかにばさびす
 あさゆちむみがち うちゆわたら

5.なしばなにぐとぅん ないるくとぅやしが
 なさぬゆいからどぅ ならぬかなみ
1.鳳仙花の花は 爪先に染めて
 親のゆし言(教え)は 心に染めよ

2.天の群星(ぶりぶし)は 数えれば数えられるが
 親の教えたことは 数えることはできない

3.夜 走らす舟は 北極星を目印(航海の目印)にする
 私を生んだ親は 私を目印(人生目標)にする

4.宝石の玉でも 磨かねば錆びる
 朝夕心を磨いて(精進して) 浮世(世間)を渡ろう

5.成せば何事も 出来ることですが
 成さぬ故に 出来ないのだ

てぃんさぐの花 あびこめぐみ(Youtube)



べーべーぬ草かいが (本島のわらべ歌)
※子どもをあやすとき、負ぶっているときに歌います

1.いったー あんまー まーかいが
 べーべーぬ 草かいが
 べーべーぬ まさぐさや
 はるぬわかみんな

2.いったー あんまー まーかいが
 もぅぐゎーぬ くさかいが
 もぅぐゎーぬ まさぐさや
 はるぬわかかんだ
1.あなたの お母さんは どこへいくの?
 山羊の 草を刈りに(エサの)
 山羊の おいしい草は
 畑の若みんな(若るりはこべ)

2.あなたの お母さんは どこへいくの?
 牛の 草を刈りに(エサの)
 牛の おいしい草は
 畑の若かんだ(若かずら)




じんじん (本島のわらべ歌)
※メロディーに変化をつけて色々アレンジされて歌われています。

1.じんじん じんじん 酒屋ぬみじくゎてぃ 
 うてぃりよー じんじん さがりよー じんじん

2.じんじん じんじん 壷屋ぬみじぬでぃ
 うてぃりよー じんじん さがりよー じんじん

3.じんじん じんじん 久茂地ぬみじぬでぃ
 うてぃりよー じんじん さがりよー じんじん


4.じんじん たくくぇー
 酒屋ぬみじくゎてぃ くーくゎてぃ
 うてぃりよー じんじん さがりよー じんじん
1.ホタル(じんじん) ホタル 酒屋の水を喰って
 落ちろよ ホタル 下がれよ ホタル

2.ホタル(じんじん) ホタル 壷屋の水を飲んで
 落ちろよ ホタル 下がれよ ホタル


3.ホタル(じんじん) ホタル 久茂地の水を飲んで
 落ちろよ ホタル 下がれよ ホタル


4.ホタル(じんじん) 蛸(タコ)食え
 酒屋の水を喰って 粉を食って
 落ちろよ ホタル 下がれよ ホタル

※ただ落ちろとか下がれとか、ホタルの飛ぶ様子を表現しています。それにしても4番は不可解?




うふむらうどぅん(大村御殿)  (古歌)

いょーい いょーい なくなよ
うふむらうどぅんぬ かどぅなかい
みみちりぼーじぬ たっちょんどー
しーくん ほーちゃーん むっちょやびーん
なちゅる わらべー みみぐすぐす
いょいしー いょいしーなくなよ

いょーい(赤ん坊の意) いょーい 泣くなよ
大村御殿(大村屋敷)の 門には
耳なし坊主が 立っているぞ
小刀も 包丁も持っているぞ
泣く童(わらべ)は 耳ぐすぐす(耳を切り落とす様子)
いょいしー(囃し) いょいしー 泣くなよ

同じ曲で下の「耳切坊主」のほうが、一般に歌われています。この歌は
泣き止まない子どもをあやすときにうたいます。脅しですね!

みみちりぼうじ(耳切坊主)  作詞/滝原康盛

1.へいよー へいよー へいよー へい
 ゆさんでぃまちかい うぃいいね
 うふむらうどぅんぬ じょうなかい
 みみちりぼうじぬ たっちょんど
 いくたい いくたい たっちょうが
 みっちゃい ゆったい たっちょんど
 ぬうとぅ ぬうとぅ むっちょうが
 いらなん かたなん むっちょんど
 しいぐぐゎーん ほうちゃあぐゎーん むっちょんど
 へいよー へいよー べる べる べる

2.へいよー へいよー へいよー へい
 あさにゆううき する わらべー
 みみちりぼうじぬ 
みみぐすぐす
 なちゅるわらべー はなぐすぐす
 あさうきへーうき する わらべー
 ちゅらやーやーに さばくまち
 はかたぬうーびん くんしみてぃ
 ちゅうる さんぐゎち ゆっかぬひー
 はまうり うみうり しみゆんどー
 へいよー へいよー べる べる べる


3.へいよー へいよー へいよー へい
 にんじゅる わらべー そーいりむん
 あちゃーぬ みくふぁやーや まぎさんど
 まあさる うくゎーし くぃみせんど
 いくち いくち くぃみせえが
 みーちん ゆーちん くぃみせんど
 ぬうとぅ ぬうとぅ くぃみせーが
 てんぴぬめーぬ うふまんじゅう
 うじゅうんうくゎーし あぎぽーぽー
 へいよー へいよー べる べる べる
1.へいよー(囃し) へいよー へいよー へい
 夕暮れから市(戸外の意)に いると
 大村御殿(大村屋敷)の 門に
 耳切坊主が 立っているぞ
 何人 何人 立っているか
 三人 四人 立っているぞ
 何と 何と 持っているか
 カマも 刀も 持っているぞ
 小刀も 包丁も 持っているぞ
 へいよー(囃し) へいよー べる べる べる


2.へいよー(囃し) へいよー へいよー へい
 朝寝坊夜更かし する 童(わらべ)は
 耳切坊主が 耳ぐすぐす(耳を切り落とす様子)
 泣く童は 鼻ぐすぐす(鼻を切り落とす様子)
 朝起き早起き する 童(わらべ)
 美しい着物に 草履をはいて
 博多の帯も しめて
 来る 三月 四日の日(女の子の儀式)
 浜降り 海降り させるよ
 へいよー(囃し) へいよー べる べる べる

3.へいよー(囃し) へいよー へいよー へい
 眠る 童(わらべ)は 良い子だ
 明日の お目覚めは びっくりだぞ
 おいしい お菓子 あげますよ
 いくつ いくつ 呉れますか
 三つも 四つも あげますよ
 何と 何と 呉れますか
 天妃(神社)前の 大饅頭
 お重とお菓子 揚げぽーぽー(沖縄の菓子)
 へいよー へいよー べる べる べる


 
赤田首里殿内(あかたすんどんち)  弥勒(みるく)節    (本島のわらべ歌)
※那覇市首里赤田町では「みるくウンケー」の行事があり、この歌がうたわれます。

1.あかたすんどんち くがにどうろうさぎてぃ
 うりがあかがりば みるくうんけー
 (囃し)しーやーぷー しーやーぷー
     みーみんめー みーみんめー
     ひーじんとー ひーじんとー
     いーゆぬみー いゆぬみー

2.たいこくぬみるく わがしまにいもち
 うかきぶせみしょり みるくゆがふ
 (囃し)

3.みちみちぬちまた うたうたてぃあしぶ
 みるくゆぬゆがふ ちかくなたさ
 (囃し)

4.みるくゆぬんかし くいむどぅちなまに
うまんちゅぬまぢり あしぶうりしゃ
 (囃し)
1.赤田首里殿内(あかたしゅりどんち) 黄金灯篭さげて
 これに火がともれば 弥勒様のお迎え
 (囃し)子どもと向かいあって囃しにあわせて
     頬や目や耳や肘の呼び方と場所を教えます。



2.大黒の弥勒様 我が島にきて
 ひろめてください 弥勒世果報(幸せな社会)
 (囃し)

3.道々の巷 歌をうたって遊ぶ(平和な社会の表現)
 弥勒代の世果報 近くなってきた
 (囃し)

4.弥勒代の昔を(争いのない昔を) 今にとり戻そう
 世界中の人の交わり 遊ぶ楽しさ
 (囃し)

Youtubeで見つけました。夏川りみが歌っています。




いっちくたっちく (ひとつ ふたつ)   (本島のわらべ歌)

いっちくたっちく
じゅうにが
ふいがー
ちくむく
ちんぼらが
うどぅんぬ くしんじ
ふーるがやい
一つ二つ
十二に
巻いた
デコボコ
巻き貝が
屋敷の 裏側で
ウンコをした



あかな    (本島のわらべ歌)

あかなよ あかな
まーんかい いちゅが
あかな
いりぬ うみかい
がにぐゎ とぅいが
わんねー 行ちゅーん
シィーヤープー、ミーミンメー、
ヒージントー イーユヌミー
アカナさん アカナさん
何処へ 行くんですか
あかなさん
西の 海ヘ
カニを 取りに
私は 行くんです
(ハヤシ)




かまどうーぐゎーが ちよーせー (カマドーが来ているよ)   (本島のわらべ歌)

かまどうぐゎーが ちよーせー
むぬいってぃ くぃーれー
まかいやねーらん
とぃないんじ かてぃくば
あみふってぃ いからん
かさかんてぃ いけ
まじむんぬ立ちょん
ぼうむってぃ うーれー
うじてぇ ならんさ
カマドゥーちゃんが 来ているよ
御飯を あげなさい
御碗がないよ
お隣で 借りていらっしゃい
雨が降って いけないよ
傘をさして 行ってらっしゃい
何かこわいものが立っているよ
棒を持って 追い払いなさい
恐れては いけないよ




あいこーぐゎーぬ ちなひち (蟻の綱引)    (本島のわらべ歌)

うらぬ やまうてぃ
てぇーく うちゆせえ
たがやらんち んじてぃ んちゃりば
あいこーぐゎーぬ ちなひちどう
ちょうちんぐゎーん ふりあぎてぃ
ちぢんぐゎーん うちならち
ハアポンポン
裏の 山で
太鼓を 打ってるのは
誰かなと 出て 見たら
蟻の 綱引きだよ
ちょうちんも 振り上げて
鐘も 打ちならして
ハア ポン ポン





小禄豊見城(うるくとぅみぐしく)     (本島のわらべ歌)

うるく とぅみぐしく かちぬはな みむら
みむらぬ あんぐゎたーが
すりとてぃ ぬぬうい ばなし
あやまみぐなよー
むとぅ かんじゅんどー

すんじゃ かにぐしく いちまんとぅ みむら
みむらぬ あんぐゎーたーが
すりとーてぃ いゆうい ばなし
やしうい すなよー
むとぅ かんじゅんどー

いーどまい とぅまい むとぅぬ とぅまいとぅ みむら
みむらぬ にせたーが
すりとーてぃ まーすだち ばなし
あみ ふらすなよー
むとぅ かんじゅんどー


小禄村と 豊見城村と 垣の花村の三村(みむら)
三村の 姉さんたちが
揃って 布織り 話
綾をまちがえると
元を 損しますよ

潮平村と 兼城村と 糸満村の 三村
三村の 姉さんたちが
揃って 魚を売る 話
安売り するなよ
元を 損しますよ

上泊村と 泊村と 元泊村の 三村
三つの村の 青年たちが
揃って 塩焚き 話
雨は 降らさないでね
元を 損しますよ

三村節、三村音頭とも言われます。地域の特産を歌にしています。




花の風車(はなぬかじまやー)    (本島のわらべ歌) 作詞/滝原安盛
※風車(かじまやー)は97才のお祝いです、この唄は子供が風車を持って遊ぶときに歌います

1.はなぬかじまやーや かじちりてぃみぐる
 わみやどぅしちりてぃ あしぶうりしゃ
 (ここまでは古歌)

2.はなぬかじまやーや かじちりるままに
 わみやらくらくとぅ うちゆままに

3.はなぬかじまやーや うちかざびかさに
 わみやふくるくじゅ とくんかみてぃ

4.はなぬかじまやーや くじゅうしちぬうゆえ
 むむとぅいちまでん うがでぃしでぃら

5.はなぬかじまやーや うまんちゅんするてぃ
 あやかいみしょり はなぬうゆえ
1花の(形をした)風車は 風を連れて回る
 わが身は友を連れて 遊ぶ嬉しさ


2.花の風車は 風が吹くままに
 わが身は楽々(無理しないで)と 浮世のままに

3.花の風車は 重なるように作られている(形状の意)
 わが身は福禄寿(七福神の一人) 徳を重ねて

4.花の風車は 九十七才のお祝い
 百一才まで 拝んで死のう

5.花の風車は 御万人(うまんちゅ)揃って
 あやかりください 花のお祝い

※かじまやーは本来かじまーい(風舞い)の意味で、97才まで生きるには風の吹くまま、気が向くままのたとえのように…長寿の術みたいだ



民 謡

西武門節(にしんじょう ぶし) 元歌/ヨーテー節 
※男女のかけあい歌で色っぽい歌です。

1.いちゅんどうや かなし 
 まちみそうりさとぅめ にしんじょうぬいえだや 
 うとぅむさびら  (囃し)ヨーテ

2.かたすでぃやくんじ かたすでぃやあさじよ
 いちがむるすみぬ くんじちゆら

3.うむいばぬちじり かわりねんぐとぅによ
 すみてぃくいらんぞうよ くんじいるに 

4.すみゆらばさとめ くがらしぬぐとぅによ
 あさじどぅんやりば ゆるちたぼり 

5.きゆやすいぬぶてぃ いちやめーがさとぅめ
 うむかじとぅちりてぃ しぬでぃちゅさ んぞよ 


6.またいめーねさとぅめ くるまぬてぃいもりよ
 わんやにしんじょうに うまちさびら

7.さびしさや ひちゅい わんねむどぅてぃいちゅいよ
 んぞや やどぅむどぅてぃ はなぬあしび
1.行くよ 愛し(愛しい人) 
 待ってください里前(さとめ)
 西武門までの間は
 お供しましょう  (囃し)よーて

2.片袖は紺地 片袖は浅地
 いつになったら全染めの 紺地が着れるのですか

3.思い葉の契り(約束は) 変わらないよ
 染めてあげるぞ無蔵(んぞう)よ 紺地色に

4.染めるなら里前 枯れ葉色にしてください
 浅地だったら 許してくれ 

5.今日は首里に登って いついらっしゃいますか里前
 面影をいだきながら 忍んでくるぞ 無蔵よ 

6.又いらっしゃる時には里前 車でいらっしゃい
 私は西武門で お待ちします

7.淋しさは 一人 私は戻っていきます
 無蔵は 宿に戻って(遊郭に) 花の遊び  

※沖縄民謡では「かなし=愛しい」 「無蔵=んぞ(思いをよせる女)」 「里前=さとぅめ(思いをよせる男)」の意味です。
西武門節(Youtube)



二見情話(ふたみじょうわ) 作/照屋大一 
※民謡カラオケでよく歌われます

男)ふたみみやらびや だんじゅちむじゅらさ
   うみやまぬながみ ゆすにまさてぃよ

女)ふたみむらゆみや ないぶしゃやあしが
   ひぬくざちひらぬ ぬぶいくだいよ

男)いちゃたしや くしぐゎー

女)かたたしや ひぬく

男)うむてぃかゆたしや はなぬふたみよ

男)まちかにてぃうたる すいぬぶいやしが

女)いんじたちゅるちわや わかりぐりしゃよ

男)「いかい」

女)「いんじくよ」とぅ かわすいくとぅばや

男)ぬがしちむうちに うむいぬくちよ

男女)いくさばぬあわり いちがわしりゆら
    わしりがたなさや はなぬふたみよ
男)二見(地名)の娘は とても心美しい
   海山の眺めも よそに勝っている

女)二見村の嫁に なりたいけれど
  辺野古崎(地名)の坂の 上り下りが辛い

男)逢ったのは(あなたと) 久志(地名)

女)語りあったのは 辺野古

男)思いつめて通ったのが 花の二見

男)待ちかねていた 首里登りだけど

女)旅立つ際の 別れの辛さよ

男)「行ってくるよ」

女)「行ってらっしゃい」と 交わすやさしい言葉は

男)なぜか心の中に 想いが残る

男女)戦場の悲しみは いつ忘れられるのか
    忘れがたい 花の二見よ
  

※二見は沖縄本島北部の「やんばる」というところにあります。車社会の今でも交通の難所です。
Youtubeより





海ぬチンボーラー 
※明るくて楽しい、ちょっとエッチな歌です

1.うみぬちんぼーらーぐゎー さかなやいたてぃば
 ひさぬさちざち あぶなさや
 (囃し)したくぬわっさや すばなりなり
     さー うちゆぬまんなか じさじさじっさい
     しまぬ へいへい へいへい

2.うみぬさしぐさや あんちゅらさなびく
 わみんさとめに うちなびく
 (囃し)

3.うみぬちんぼーらーぐゎー くいすゆるゆるや
 ちじぬあんぐゎたん くいすらど
 (囃し)

4.ちじやいんどーまーみー なかしまやとふまーみ
 くいしわたんじ いふくまーみー
 (囃し)

5.ちじぬいんどーまーみー かでぃんちゃんなにーせーたー
 かでぃやんちゃしが あじやうびらん
 (囃し)かーぎぬわっさや とぅってなぎなぎ
     さー うちゆぬまんなか じさじさじっさい
     しまぬへいへい へいへい
1.海の巻貝が 逆さに立ったら
 足の先々に 注意しなさい(ささるよ意)
 (囃し)支度の悪さは すばなりなり
     さー 浮世の真ん中 じさじさじっさい
     島の へいへい へいへい

2.海の中の海草は きれいになびいている
 我が身は里前(さとめ)に なびくよ
 (囃し)

3.海の巻貝が 恋する夜は
 辻(遊郭)の娘達も 恋するよ
 (囃し)

4.辻はエンドウ豆 仲島(遊郭)は豆腐豆
 恋しい渡地(遊郭)は いんげん豆
 (囃し)

5.辻のエンドウ豆を 食べてみたか二才達(青年達)よ
 食べてみたけど 味はわからなかった
 (囃し)顔が悪い者は 取ってなげよう
     さー 浮世の真ん中 じさじさじっさい
     島の へいへい へいへい

※沖縄には昔、遊郭がありました。辻(つじ)仲島(なかしま)渡地(わたんじ)の三つが有名です。※里前(さとめ=想う男)




夫婦船(みーとぅぶに)  作詞/比嘉盛勇 作曲/亀谷朝仁 
※カラオケでのデュエットの定番です。

1.しけやはてぃなしぬ ふなじたびぐくる
 みいとぅやかふかや たゆいならん
 (囃し)かなし みーとぅぶに

2.うとぅやふばしらに とぅじやふにぐくる
 いちゃるなみかじん とぅむどぅやゆる
 (囃し)

3.ふにとぅふばしらや うちゆかじまかし
 ぐくらくぬんなと ちちゅるいえだや
 (囃し)

4.たげにちむあわち はしりみーとぅぶに
 とぅちぬくるまでぃや くがねなさみ
 (囃し)

5.たゆるなよたるん みいとぅかながなとぅ
 ひびぬくらしがた わらいふくい

 (囃し)
1.世間は果てしなく 船旅をしているようだ
 夫婦いがいに 頼れるものがない
 (囃し)愛しい 夫婦船

2.夫は帆柱で 妻は船心(舵をあやつる)
 どんな波風にも いつも一緒だ
 (囃し)

3.船と帆柱は 世間の風まかせ
 極楽の港に 着く間は
 (囃し)

4.互いに心あわせて 走れ夫婦船
 時がくるまでは 漕ぎつづけよう
 (囃し)

5.頼るなよ誰も 夫婦かながなと
 日々の暮らしにも 笑いと福を

 (囃し)

※比較的新しい民謡ですが大ヒットして広く歌われるようになりました。沖縄では毎年たくさんの民謡が発表されます。





海ヤカラ 
※赤銅色の海の男との恋に命をかける女

1.たがしなじきたが ドンドンぬガマや
 あしびみやらびぬ しぬびどぅくる
 (囃し)うみヤカラー ドンドン スーリエイスーリ

2.ドンドンガマかゆてぃ しぬでぃちゃさ わんね
 いんじみそりヤカラ かたてぃあしば
 (囃し)

3.うみヤカラにふりてぃ かむるむぬ かまん
 みちばたにとまてぃ うやぬあわり
 (囃し)

4.なてぃんならりらん ぬちんぬかりらん
 いちゃしさびが さとめ あとぅぬくとぅや
 (囃し)

5.うみヤカラにふりてぃ ゆぬあきせ しらん
 いちゃしうやがなし ぐひじさびが

 (囃し)

6.わんやうみヤカラ んぞやくいヤカラ
 ふたい うしちりてぃ うやにかたら

 (囃し)
1.誰が名付けたか ドンドン(洞窟)は
 遊ぶ美童(みやらび)が 忍んでくるところ
 (囃し)海ヤカラー ドンドン スーリ エイスーリ

2.ドンドンに通い 私は忍んで来た
 出てきておくれ勇者よ 語り遊ぼう
 (囃し)

3.海の勇者に惚れて 食べるものもなく
 道端に泊まり 親は哀れに思うだろう
 (囃し)

4.どうすることもできず 抜けることもできず
 どうしてくれますか里前(さとめ) 後の事は
 (囃し)

5.海ヤカラに惚れて 夜が明けるのも知らない
 どうやって親に ご返事しよう

 (囃し)

5.俺は海の勇者 無蔵(んぞ)は恋の勇者
 二人揃って 親に話そう

 (囃し)

※海ヤカラは海の勇者という意味で解釈してください。ヤカラ→強い者、働き者という意味があります。
戸川純 極東慰安唱歌 海ヤカラ(Youtubeより)






国頭ジントーヨー(くんじゃんジントーヨー) 
※女性の素晴らしい発声が聞きところです

女 あきとなま うんじょう がんじゅうしちうたみよー

男 いやーんかわらんせ
   ジントーヨー むとぅぬわかさ
   ジントーヨー むとぅぬしがた

女 うんじゅ たるがきてぃ むちゅるうとぅ むたんよ
   いちゃし かたちきゆが 
   ジントーヨー わみぬくとぅや
   ジントーヨー わみぬくとぅや

男 うらみてぃんちゃすが いくさゆぬなれやよー
   わにんとぅめーてくとぅ
   ジントーヨー いやーんむてぃよ
   ジントーヨー いやーんむてぃよ

女 うとぅむたむたしちん むたりゆみうとぅぬよー
   とぅしやゆいちみてぃ 
   ジントーヨー さんじゅうあまてぃ
   ジントーヨー さんじゅうあまてぃ

女 たるがきてぃうたる さとん とぅじとぅめーてぃよー
   なくなくにわんねー 
   ジントーヨー うとぅがむちゅら
   ジントーヨー うとぅがむちゅら

男 なまからやたんめー うとぅやてぃんしむさよー
   こうてぃむたりゆさ
   ジントーヨー じんどぅたから
   ジントーヨー じんどぅたから


女 こうてぃまでぃうとぅや むたんてぃんしむさよ
   たるがきてぃわんね 
   ジントーヨー むちはじきたせ
   ジントーヨー むちはじきたせ

女 あれー!今 貴方 元気だったんですか

男 君も変わっていないよ
   ジントーヨー 元の若さ
   ジントーヨー 元の姿

女 貴方を待っていて 持つべき夫も いないよ
   どうやって 片つけるのか 
   ジントーヨー 我が身のことを
   ジントーヨー 我が身のことを

男 恨んでどうするのか 戦争の世なれば
   僕も結婚したから(妻をもった)
   ジントーヨー 君も持てよ(夫を)
   ジントーヨー 君も持てよ(夫を)

女 夫を持とう持とうとしても 持てるか夫を
   年も寄り詰めて 
   ジントーヨー 三十余り 
   ジントーヨー 三十余り 

女 頼りにしていた 里(貴方)も 妻を持って
   泣く泣く私は 
   ジントーヨー 夫を持つのか
   ジントーヨー 夫を持つのか

男 今からは年とった 夫でもいいんじゃないか
   買って(夫を)持てるよ
   ジントーヨー お金が宝
   ジントーヨー お金が宝


女 買ってまでも夫を 持ちたくはない
   頼った(貴方を)私は 
   ジントーヨー 婚期を逃してしまった
   ジントーヨー 婚期を逃してしまった

※ジントーヨー=そうだ、まったくだの意
※対訳でほぼ意味が分かりますが、やはり戦乱の後の男女の運命をひょうひょうと歌っています
下はYoutubeの映像ですが、愛子さんが愛嬌で歌っています






国頭大福(くんじゃんでぇふく) 
※裕福なじいちゃんにも悩みが…

男 我んどさり 国頭大福(くんじゃんでぇふく)
  じんむちかにむち
  かあぎしがたん ちろーじんぶん すなわとーる
  ぐしくぬ たーりどぅ やいびしが
  くとぅし我んねぇ 六十一(るくじゅういち)ぬ年ん
  なとーいびん なまちきてぃまでぃ
  とぅじぐゎなてちゃる いなぐぬういびらん

男 んかしんちゅぬ いくとばや いちいちむっとぅん
  むどぅからん じんやもうきてぃ
  倉にちんくでぃ うちきてぃん
  ゆうちらやねらんさ
  じんむちくぃらやか 魂くぃりんでぃぬ
  んかしぬくとぅばや 身ぬうぃ当たてる
  ちくぢくうまりゆる

男 ちゅうや我んねぇ じにんぬ三良(さんら)に
  千貫(しんぐゎん)じん かたみらち
  辻(ちぃじ)中島くし道めー道
  じん雨(あみ) 降らしいが なまからやてぇん
  ぐしょうぬ土産(みやぎ)ん ないがさびら

男 かんかんぱちぱち くま開きれえんだ
  国頭大福 ぐしくぬたーりー
  う供うがで
  じぬん千貫(しんぐゎん) うんぶうんぶと
  かたみてぃちょうしが
  はきさみよーなー くさきぬじぬん
  持ちむどぅしるすがやー 豆腐をまーみー
  女郎(じゅり)や じんでぃる くとぅばん有しが

女 我ったーやーぬ じょうぬめーから
  裏敷きあしじゃぬ ガッカラゴッコロ
  鳴てぃ来りば 里前がやらんでぃ
  うびじうじゅでぃ うびじうきてぃ
  うびじはしる うびじ開きてぃ
  うびじんちゃりば 里前やあらんさ
  ぐしくぬじにんぬ がちだい赤さなじゃー
  エンヤラ イミソウレー


男 我こそは 国頭大福 
  銭持ち金持ち
  顔立ちも姿も 器量も知恵も 備わっている
  城の 主だけど
  今年私は 六十一の年に
  なってしまった 今までに
  妻になりにきた 女はいない

男 昔の人の 諺には いちいち尤もで
  返す言葉もない 金を稼いで
  倉に押し込んで 置いても
  なんの意味もない
  金をもってくるより 魂を与えなさいという
  昔の言葉は 我が身に当てはまると
  つくづく思われる

男 今日 私は 下男の三良(さんら)に
  千貫(せんがん)銭 担がせて
  辻中島後道前道(遊郭の道路の名)
  銭の雨を 降らしに行こう 今からでも
  天国の土産話しに なるのだろう

男 かんかんぱちぱち(こっけいな表現) ここを開けろと
  国頭大福 城のご主人の
  御供をおおせつかって
  金も千貫 重々(おもおも)と
  担いできたけど
  はきみよーなー(落胆の意) これだけの重いお金を
  また持ち帰るのか 豆腐は豆で
  女郎は金でという 言葉もあるのに

女 私の家の 門の前から
  裏敷き下駄が ガッカラゴッコロ
  鳴ってきたので 里前かと思って
  思わず目が覚めて 急いで起きて
  急いで戸を 急いで開けて
  急いで見れば 里前ではなく
  城の下男の 下品な赤フンドシではないか
  エンヤラ お入りください


※まったく金の使いかたを分らないターリー(主人)です。
YouTubeよりリンクします。わりと素直な発音で好感がもてますよ。
沖縄民謡(国頭大福)




石くびり(いしくびり)  作詞:大浜方叶 作曲:石原節子
※男の恋心をせつなく歌います

1. くいじ ちりなさや ままならん しけに
  んぞが いくとぅばぬ ちむに かかてぃ
             (くりかえし)

2. わしらてぃ やしが ちむに うみすみてぃ
  うみちりん ならん わちむ やむさ

3. んぞが かうみりば くいしさや まさてぃ
  くがりゆる ちむや たるに くぃゆが

4. むらぬ いしくびり わんちゅいどぅ いんじゃる
  たげに かながなとぅ ぬぶてぃ みぶしゃ
1. 恋路の つれなさは ままならない 世間に(妨げられ)
  貴女の 優しい言葉が 心に 残る


2. 忘れようと したが 心に 思いが染まり
  思い切ることも できない 私の心は 痛むだけ

3. 貴女の 顔を見れば 恋しさは つのり
  焦がれる 心を 誰に あげようか

4. 村の 石ころの坂道 一人で (登って)行く
  互いに 愛おしみながら 登って みたかった

※石くびり=曲がりくねった細い石ころだらけの坂道を想像しましょう
※沖縄民謡ファンならたいてい歌えます。とくに女性が歌うとたまらないほど切ないですね
Youtubeからリンクします。




ナークニー 仲島節
※沖縄民謡の珠玉です

1、なぐさみにとぅたる 石なぐやあらんよ
  さとぅがいめぢちぬ さんどぅとぅたる

2、くらさらんひちゅい しぬでぃちゃる うじょうによ
  いんじみそり さとぅめー うむいかたら

3、むしでぃ行くちじり くぬゆまでぃとぅうむなよ
  変わるなよたげに あぬゆまでぃん

仲島節
 1、仲島ぬくばし あいんある くばし
   じるが くばしやら 定みぐりさ

 2、仲島ぬ浦ぬ 冬ぬ淋しさやよ
   ちどぅり
鳴く くぃに まちぬ嵐

 3、たとぅい仲島や うとぅ絶いてぃうてぃんよ
   いちゃしわしりゆが くいぬ くばし
1、慰めに取った 小石じゃないよ
  貴方が来てくれないから 小石をとったよ

2、一人では暮らせないよ 忍んで来たよ 御門に
  出てきてよ 貴方 思いを語ろう

3、結ばれた契りは この世までと思うなよ
  変わるなよ互いに あの世まで

仲島節
 1、仲島の小矼 たくさんある 小矼よ
   どれが(二人の) 小矼やら 見つけにくい

 2、仲島の浦の 冬の淋しさは
   千鳥
鳴く 声に 松は嵐

 3、たとえ仲島が 音絶えてしまっても
   どうして忘れられよう 恋の 小矼

※いしなぐ=小石を使う遊び ※仲島はその昔は離島でした。(現在は名那覇市)
※ナークニーはたくさんの歌手がそれぞれの歌詞で歌います。発声と声量でその技を競います


ナークニー・仲島節 歌/外間千代

つづいて「具志川ナークニー」



女工節
※戦前の「女工哀史」をほうふつとさせます

1、うやむとぅゆ はなり やまとぅたび いちゅし
  さびしさやあてぃん ちとぅみでむぬ

2. どぅしとぅわかりたし しまぬ むらはじし
  うやとぅわかりたし なふぁぬんなとぅ

3. なふぁまでぃや わしま ふにぬりばやまとぅ
  いちかじんむぅきてぃ わしまけいら

4. やまとぅかい くりば どぅしちゅいん うらん
  桜木にかかてぃ わみやなちゅさ

5. 照るちちにんかてぃ ながみゆるすらや
  しまぬうむかじぬ まさてぃたちゅさ

6. ガラスまどぅ あきてぃ 歌ぐゎあびたしが
 ちかりたみあんま わみぬ歌ぐぃ 

※.紡績やあんまー 楽んでぃるちゃしが
  楽やまたあらん あわりどおー あんまー
1、親元を 離れ 大和旅に行く
  寂しく思っても 勤めですから

2. 友と別れたのは 故郷の 村のはずれ
  親と別れたのは 那覇の港

3. 那覇までは 私の故郷 船に乗ればそこは大和
  いつかお金を儲けて 自分の故郷に帰ろう

4. 大和に 来れば 友達はひとりも いない
  桜木にもたれ 私は泣きます

5. 照る月に向かって 眺めている空には
  故郷の思い出が あふれてくる

6. ガラス窓を 開けて 歌(故郷の)を歌ったけど
  聞こえましたかお母さん 私の歌声が 

※.紡績はねお母さん 楽だというから来たけど
  楽どころではない 哀れです お母さん

戦前、沖縄からも若い女性が「女工」として主に紡績業に従事しました。
過酷なその労働実態は、悲惨を極めたといわれています。
※は歌詞が見つからないので、記憶で挿入しました。※一時期この部分の歌詞の削除があったのかも知れません。


我如古より子さんの女工節



舞踊曲

谷茶前(たんちゃめー)  
※恩納村谷茶の浜を舞台に漁村の若者達の踊りです

1.たんちゃめーぬ はまによー
 するるぐゎーがゆてぃちゅんどー へい
 するるぐゎーがゆてぃちゅんどー へい
 (囃し)
 なんちゃ ましまし でぃあんぐゎそいそい
 でぃあんぐゎ やくしく


2.するるぐゎーや あらんよー
 やまとぉみじゅんどぅ やんてんどぉー へい
 やまとぉみじゅんどぅ やんてんどぉー へい
 (囃し)


3.あひーたーやー うりとぅいが
 あんぐゎーや かみてぃうりういが へい
 あんぐゎーや かみてぃうりういが へい

 (囃し)

4.うりうてぃ むどぅいぬ
 あんぐゎーぬ にをいぬしゅらさ へい
 あんぐゎーぬ にをいぬしゅらさ へい
 (囃し)


5.あぬ むいに ぬぶてぃ
 たげに うむいかたら
 たげに うむいかたら
 (囃し)
1.谷茶前の 浜によー
 するる(きびなご)が押し寄せてくるぞ
 するるが押し寄せてくるぞ
 (囃し)




2.するるじゃ ないよ 
 大和みずん(ニシン科の魚)だってよー
 大和みずんだってよ
 (囃し)


3.青年達(あひーたー)は これを漁りに
 娘(あんぐゎー)は かついで(頭に)これを売りに
 娘は かついで これを売りに
 (囃し)


4.これを売って 戻ってきたときの
 娘の 匂いの色っぽさよ
 娘の 匂いの色っぽさよ
 (囃し) 
 
5.あの 杜に 登って
 互いに 思いを語ろう
 互いに 思いを語ろう
 (囃し) 

※「かみてぃ」を「かついで」と訳していますが、頭に荷物をのせることを「かみてぃ」と言います。
YouTbeの動画をリンクします。花やからの可愛い踊りです。




加那よー(かなよー)  
※テンポの早い舞踊曲で、男女2人で踊ります。

1.かなよー うむかじぬたてぃばよ かなよ
 やどぅに うらりらぬ
 (囃し) はるよんぞよ かなよしいし


2.でちゃよ うしちりてぃよ かなよ
 あしでぃわしら
 (囃し)


3.かなよ ぬちじやーぬあしゃぎよ かなよ
 てぃさーじぬぬたててぃ

 (囃し)

4.わがうむいる さとによ かなよ
 なさきくぃらな
 (囃し)


5.かなよ なさきくぃるびけいよ かなよ
 てぃさじくぃてぃぬすが
 (囃し)

6.がまく くんしみるよ かなよ
 みんさくぃらな 
 (囃し)はるよんぞよ
     いめーぬかーじ はりよふに

7.かなよ あしでぃわしらりみよ かなよ
 うどぅてぃわしらりみ
 (囃し)はるよんぞよ あしばな ちゅうや

8.うみまさてぃ いちゅさよー かなよ
 ありがなさき はるよんぞよ
 でぃあんぐゎ とぅんけーれ
1.加那よー 思い出してしまうと  かなよ(かなよ=は囃しです)
 もう宿には 居られない(じっとしていられない)
 (囃し)


2.さあ あなたと一緒に
 遊んで忘れよう
 (囃し)


3.加那よ 貫木家の(母屋)離れ(あしゃぎ)で
 手ぬぐい布を織って
 (囃し)


4.私の思う 里(想う男の呼び方)に
 情(愛)をあげよう
 (囃し)

5.加那よ 情(愛)がほしいのに
 手ぬぐいをくれてどうするんだ

 (囃し)

7.
(それなら)腰にしめた
 (私の)ミンサ帯(織物の名)をあげるよ
 (囃し)はるよんぞよ
     追い風にのって走れ舟(?)

7.加那よ 遊んで忘れることができるのか
 踊って忘れることができるのか
 (囃し)はるよんぞよ 今夜は遊ぼう

8.想いはつのっていくばかり 
 あなたの愛によって はるよんぞよ(囃し)
 おねがい あんぐゎ(娘さん) 振り返ってくれ
 

※加那(かな)は女性に多い名前で、ここでは特に意味はありません。ただ(かなし=愛しい)につながる語句で愛しい人と解釈しもいいです。
「あしゃぎ」は母屋に隣接する離家のことで、昔女性はここで布を織る仕事をしていました。
そこで、「ぬぬたてぃてぃ(布たてて)」は布を織ると訳していますが、一般的には「布を立てる(合図)」の意訳になっています。
沖縄民謡って時代と共に微妙に歌詞まで変化しています。このサイトでの歌詞は1973年発行の「沖縄民謡(滝原康盛編)」から引用しています。
下の動画は「加那ヨー天川」です。「加那ヨー」に続いて「天川(あまかー)」の踊りもお楽しみ下さい。


加那ヨー天川(Youtube)



金細工(かんぜぇくぅ)  
※テンポの早い舞踊曲で、男女2人とアンマーで踊ります。

1.んざとまじりぬ いふぁぬ かんぜぇくうぬ 
 てぃふぁー加那ひい 喰わてぃ
加那ひぃがせるくとぅや
 (囃し)ヒイヨー ヒイヨー どぅがね
     ユヤーサ サーサ ヒヤサヌサー
2.辻ぬとぅちぬ真牛(もうさあ) 島ぬにいせたん
 あんねなしくに 引ちくさい
 (囃し)
3.いぇー加那ひい
 ちゅちち 三十日 なるまでぃ 
 わんがかねえや いちゃしくぃゆが
 (囃し)
4.しわすな真牛 うやぬゆじりぬ
 ふーちんあいんよ 金がんあいんよ
 うり売てぃアンマー ひーせすんてぇ
 (囃し)
5.言ゆるうち しゅるうち 
 いぃどぅまいかんじゃー屋や はちちゃりば
 (囃し)
6.ふーちけんしょり 金がけんしょり
 しゃんてぇまん こゆる人や うらん
 (囃し)
7.言ゆるうち しゅるうち
 とぅまい高橋 なゆしかきてぃ
 (囃し)
8.いぇー真牛 いやーやうまうてぃ たばくふちうり
 わんやあまいんぢ たーらじんかてぃくうい
 (囃し)
9.あまやいんじゃくとぅ てーふぁ加那ひい
 くゎてぃからんでぃち 借らする人や うらん
 (囃し)
10.いぇー真牛 わした男ぬ
 とぅまい高橋 けえりうてら
 
11.まじ待て加那ひい いんじゃるさんぐゎちさんにち
 三ぐゎんむええん かきてぃあるむん
 うりとてアンマー ひいせすんてぇ
 (囃し)
12さてむ 真牛 うしゅびさるい

13.言ゆるうち しゅるうち
 西武門(にしんじょう)ん はちちゃりば
 (囃し)
14.いぇー加那ひい くまぬ町屋にうちぇえる
  くうがくびちん じぬんかかぎてぃ さちなりよ
 (囃し)
15.言ゆるうち しゅるうち
 とちぬじょうん はちちゃりば
 (囃し)
16.うしたいびら たあがやー
 くまぬ真牛どぅ そうてぃちぇんど
 (囃し)
17.さてむ加那ひい ちゅちち 三十日なるまでぃ
 我ったぁ真牛や かんしようがらち
 (囃し)
18.いぇーアンマー にった真牛
 いんじゃるちちから かんどぅあたる
 (囃し)
19.いぇー加那ひい うりんしむしが 島ぬ苞(ちと)ん
 かねえん むっちちぇーみ
 (囃し)
20.いぇーアンマー 我したうとぅくぬ
 うりん うくりゆみ
 (囃し)
21.かふうし 加那ひい
  うらざんまどぅやさ いっちあしび
 (囃し)


1.美里村の 伊波の 金細工の 
 いい加減な加那兄
 嘘つき加那兄がしたことは
 (囃し)ヒイヨー ヒイヨー 胴兼合
     ユヤーサ サーサ ヒヤサヌサー
2.辻(遊郭)の時の真牛(もうさあ)は 島の青年たちに
 宣伝もしないのに ひっぱりだこだった
 (囃し)
3.あの 加那兄
 ひと月 三十日になるまでの
 私の身受け金は どうしてくれますか
 (囃し)
4.心配するな真牛 親に譲ってもらった
 鞴(フイゴ)もある 金床もある
 これを売ってアンマーに 金を返すさ
 (囃し)
5.そうこう言ってる内に
 上泊(地名)に 鍛冶屋(加那兄)は着いた
 (囃し)
6.フイゴを買ってください 金床を買ってください
 そんなことをしたって 買ってくれる人は いない
 (囃し)
7.そうこう言ってる内に
 泊高橋(橋)に 寄り着いた
 (囃し)
8.さあ真牛 君はここで 煙草でもやっていなさい 
 私はあそこへ行って 俵一杯の金を借りてこよう
 (囃し)
9.あそこに行っても いい加減な加那兄は
 ウソつきだからと言って 貸す人は いない
 (囃し)
10.さあ真牛 私は男だ
 泊高橋から 飛び降りよう(死のう)
 
11.ちょっと待て加那兄 去る三月三日
  三貫模合(頼母子講)を 掛けてあるから
  その金でアンマーに 返せばいいよ
 (囃し)
12さすが真牛 でかしたぞ

13そうこうしている内に
 西武門(遊郭のある町)に 馳せついた
 (囃し)
14.さあ加那兄 この町屋(店)に置いてある
  たまご包みと お金も持って 先に行ってなさい
 (囃し)
15.そうこう言っている内に
 時の門に 馳せ着いてしまった
 (囃し)
16.ご免ください 誰ですか
 ここの真牛を 連れてきたよ
 (囃し)
17.よくも加那兄 ひと月 三十日で
 私の真牛を こんなに痩せさせて
 (囃し)
18.なにを言うアンマー 貴女の真牛
 去る月から こんなだったじゃないか(痩せていた)
 (囃し)
19.あのさ加那兄 それはよいけど 島の土産と
 身受け金は 持ってきたのか
 (囃し)
20.何だとアンマー 私は男だ
 そういう事を 遅れるはずがない
 (囃し)
21有りがたい 加那兄
 裏座(遊郭部屋)も暇だから 入って遊びなさい
 (囃し)


※金細工(かんぜぇくぅ)とは金物細工(鍛冶屋)の職業です。調子者の加那兄と男を立てるしっかり者の遊女真牛がコミカルに踊ります。
物語の内容は、遊女真牛を身受けした加那兄はアンマー(真牛の抱え親)にお金を返さないといけません。
しかし加那兄は金がないのに親からゆずってもらった商売道具の金具(金床)、ふーちん(フイゴ)を売れば何とかなると言っています。
踊りの後半にアンマーが登場して三人の踊りになります。




エイサー曲

仲順流り節  (ちゅんじゅんながり節)
※七月エイサーより

七月たなばた中ぬ十日
仲順(ちゅんじゅん)流りや七流り
黄金ぬハヤシや七ハヤシ

五ちぬ年に母に離り
七ちになたぐとぅ うびんじゃち
国々さまざまみぐりとん
我親に似ちょる人ぬうらん

七月の七夕から数えて十日
仲順(村)の川の流れは豊富だ
黄金の林も青々と茂っている

五才の年に母と離れ
七才になって 思いだし
国中さがして巡っている(が)
我が親に似ている人はいない 
   



久高まんじゅー主節
※七月エイサーより

久高(くだか)(スリサーサー)
久高(くだか)まんじゅー主や 美らゆーべー
とめえてててんど よー玉くがに
(囃子)くゆいぬ話ぬうむっさ スリサーサー
スーリ エイスリ サーサー


首里(すい)ぬ行ち戻い 那覇(なふぁ)ぬ行ち戻い
よー玉くがに

首里(すい)ぬぶちだんぐゎや ゆうくくりてぃ
うとぅいみそうり よー玉くがに
くだか(囃子)
久高の饅頭爺さんは 美しい妾を
もらってきたってさ こりゃめでたい
(囃子)今宵の話の面白さよ スリサーサー
スーリ エイスリ サーサー

首里の行き戻り 那覇の行き戻り
こりゃめでたい

首里の仏壇は よく縛って
落とすなよ こりゃめでたい
 
   


さふえん節
※七月エイサーより

くまぬ殿内(どんち)ぬ はんしー前や
う肝(ちむ)ちゅらさぬ 笑い福い
(囃子)サフエンサフエン サーサフエン
ピーラルラー ラーラルラーラ
二ん合どうひゃ二ん合 一升(す)二ん合 酒二ん合

一合がうたびみせぇら
二ん合がうたびみせぇら 定みぐりしゃ
(囃子)

一合や片にんうんぶさぬ
二ん合やうたびみそうり かみてぃみぐやびら 
(囃子)

ここの屋敷の おばあ様は
心やさしく 幸せいっぱい
(囃子)サフエンサフエン サーサフエン
ピーラルラー ラーラルラーラ(笛の擬音)
二合だぞ二合 一升と二合だ 酒二合

一合をくださるのか 
二合をくださるのか 予想できない
(囃子)

一合では片方の荷が重いので
二合をください 担いで巡りましょう(家々を)

(囃子)